番号11021-39
画題支那土産(しなミあけ)
揃い物日本萬歳百撰百笑(ひやくせんひやくせう)
揃い物の解説50枚
判型大判
絵師小林清親
落款清親
清親
年号明治28年
板行年月1895年
板元松本平吉
詞書き支那土産(しなミあけ)  骨皮道人
日本(にほん)の海陸軍(かいりくぐん)が連戦連勝(れんせんれんしよう)の腕前(うでまへ)ハ、実(じつ)に / 見(ミ)あげたものだと、世界万国(せかいばんこく)の大評判(だいひやうばん)だが同(おな)じ / みあげでも豚尾国(とんびこく)の土産(ミあげ)とハ、どうやら旨(うま)/さうな話(はなし)だと、蓋(ふた)取(とり)開(あく)れバ中(なか) / から出(で)た一枚(まい)の口上書き(こうしやうがき)、然(しか)も / 逃出(にげだ)すやうな走(はし)り書(かき) / で / サアサア勝(かつ)て下(くだ) / さんせ、サアサア皆(みな) / さん / お餅(もち) / なさい、日本名代(にほんなだい)の / 戦兵(せんべい)ハ、飽(あく)まで強(つよ)い / 力餅(ちからもち)、いつも分捕大/福餅(ふくもち)、牡丹餅(ぼたもち)で頬(ほう) / を撫(な)でらるる、旨(うま)い勝利(しやうり) / に引替(ひきかへ)て、所(ところ)替(かハ)れハ支那土産(しなミあげ)餡(あん)に相違(そうゐ)の尻(しり) / 餅(もち)ハ、肝玉(きもたま)までも潰(つぶ)し餡(あん)、餡転餅(あんころもち)のコロコロと、 / 転(ころ)げて逃(に)げるが自在餅(じざいもち)、北羊羹(ほくようかん)もピシャンコに、打(うち) / 潰(つぶ)されて柏餅(かしハもち)、其外(そのほか)落陥(らくがん)カステイラ、乾菓子(ひぐわし)の隅(すミ) / から西の果(はて)まで、極(ごく)大負(おおまけ)に投出(なげだ)しますれバ、四百餘種(よしゆ) / ある其中(なか)で、中華(ちうくわ)なりとも満州(まんしう)なりと、お好(この)ミ / 次第(しだい)御意(ぎよい)任(まか)せ、ドンドン勝(かつ)て下(くだ)さるやう、豚(とん) / 首(しゆ)再這(さいはい)大砲(たいほう)の諸君(しよくん)にお願(ねが)ひ申(まを)す / イヤ如何(いか)に臼(うす)を搗(つく)のが得手(えて)だからとて、此(この)様子(やうす)ぢやァ / 余程(よほど)餅(もち)あぐんで居(い)ると見(み)えるわい
描写桜の枝の下に、「おみあけ」と書かれた紙に上部を包まれた軍艦が置かれている。前には「支那名物 大砲のおとにしり餅 手足をしばり餅 砲台軍艦餅兼 金銀のこらずはたきもち」と記されている。
解説この揃い物の画題「百撰百笑」は「百戦百勝」の語呂合わせである。日清戦争プロパガンダ戯画の本シリーズで清親は、敵清国人を徹底的に卑下して描く。詞書きには、日本軍の圧勝で終戦を迎え、なにもかも「置きみやげ」して逃げ惑う清国の情けない有様が、おみやげのお菓子類、いろいろな種類の「餅」や中華まんじゅう(中華満州)、せんべい(戦兵)、乾菓子(東)等を使った言葉遊びで書かれている。
所蔵国立歴史民族博物館
画像提供個人
絵種戯画, 日清戦争絵, 風刺画
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